日本史上最高のボクサー 辰吉丈一郎について②

こんにちは、Glamstyle編集長のKAORUです。

前回、辰吉丈一郎の網膜剥離併発、世界戦三連敗までの記事を投稿しました。ジョーこのまま燃え尽きてしまうのか!?否!ここから奇跡が起きます。筆者は未だ涙無くしてこの試合を見る事が出来ないです。


伝説の試合 シリモンコン戦

世界戦三連敗の中、迎えた世界戦四戦目、相手は若くて上り調子の無敗のチャンピオンシリモンコン。誰もが辰吉の不利を疑わなかった。否、勝てるわけがないとさえ思っていた。

 

あっけなく引退するボクサーが多い国、日本。経済的理由、周囲の引退の勧め、家族、ファン、そして自分自身の体…危険なスポーツなだけにそれも仕方ないと思う。
が、辰吉は負けても負けても引退しなかった。「辰吉は口だけ」「辞めるって言ったのに」
筆者の周囲でも評判は落ちる一方だった。…あの夜までは…!
薬師寺、サラゴサとの世界戦、血だるまになって応戦する辰吉の姿に
昔のキレは感じられなかった。辰吉を知っているファンほど復活を諦めていただろう。
「辰吉の最後を見届ける。」そんな気持ちで会場に足を運んだはずだ。それも仕方なかっただろう。
対する王者はタイの若き英雄シリモンコン。無敗の王者に挑む世界戦3連敗の挑戦者…

辰吉を「引退させるために組まれた試合」と思われても仕方なかっただろう。
…試合当日、絶叫する歌人福島泰樹さんは会場に向かう途中、こんな光景に出会った。

 

あどけない顔をした少年がダフ屋とチケットの交渉している。
「一万円しかないんですけど…」

この子にとって一万円は目が飛び出るほどの大金に違いない。怖そうなおじさん相手に必死の商談を成立させた少年。福島さんは話しかけた。すると少年は「勇気を学びに行くんだ」と答えたという…

これこそボクサー辰吉を根底から支える全国何万何千の代弁だったはず。
そしてこの夜の辰吉はこういった少年達を決して裏切らなかったのだ!

 

死闘の幕開けはシリモンコンの速くて長いシャブだった。
辰吉のウィークポイント左瞼が早くもうっすら腫れ始める。シリモンコンが時折放つ不気味な右ストレートをいつまで辰吉は防げるだろうか?

初回終盤、辰吉強引に攻勢に出るもクリーンヒットは奪えず。ペースは王者に傾きつつある。

続く2R、横への動きがなくなり前後のステップ中心になった辰吉に王者のジャブ、左フックが連続してヒット。グラリと傾く挑戦者…
が、劣勢にありながら辰吉は冷静だった。直前のボディ攻撃に対し、微妙な表情を見せたシリモンコン。苦汁を舐めてきた辰吉は、これを見逃さなかった。
そして4R、ついに辰吉が勝負を賭ける。少々の被弾を浴びながらも構わず前進、
強烈な左フックをボディから顔面へとねじ込む!

やはりボディ攻撃が効いているようだ!5R開始時、両手を高々と上げた辰吉。

 

今まで数々のドラマを乗り越えそして今、決着のRを迎えている…
その男が観客に「力をくれ!」とばかりに合図しているのだ!

大阪城ホール満員の大観衆は大歓声で我らが浪速のジョーの覚悟に答えた!

 

異様な雰囲気の中、シリモンコンも正面からの打ち合いに応じ
バンタム級タイトルマッチは火の出るような打撃戦に突入する。

辰吉の力のこもったボディ、腰が落ちるシリモンコン…
なにくそとばかりに反撃の王者に辰吉の右カウンター!
倒れた! あのシリモンコンが倒れた!!

絶対不利と思われていた辰吉が無敗王者からダウンを奪ったのだ…!

追撃こそゴングで阻まれたが、会場の興奮と感動は最高潮に…

が7R、その大歓声は悲鳴に変わっていた。
若い王者の驚異的な回復力で辰吉は逆転のピンチを迎えていたのだ。
もろに左フックを受けフラリとする辰吉に追撃のストレート…。

やはり奇跡は起こらないのか…?と思われた瞬間、辰吉の左ボディアッパーが深くボディをえぐった!

ダウン!シリモンコンはダメージを隠しながらのギリギリの猛攻撃を仕掛けていたのだ。

こうなったらもう浪速のジョーは止まらない。立ち上がった王者に猛然と襲い掛かり
7R1分54秒、涙のTKO勝利を掴んだのだ…夢のようなクライマックス、そして堂々の復活劇だった。

引用:http://www7a.biglobe.ne.jp/~BOXCITY/tatu.htm

 

 

その後

2度の王座防衛に成功。3度目の防衛戦として元WBA世界バンタム級王者でもあるウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)と対戦するも失神KO3度目の世界王座陥落。王座陥落後の1999年1月、父が他界。1999年829日、王者・挑戦者の立場を入れ替えてのウィラポンとの再戦。開始当初から一方的に打ち込まれ、最後は7回、レフェリーストップ(同時にセコンドからも「棄権」を示すタオルが投げ入れられた)によるTKO負けで雪辱ならず。試合後、「普通のお父っつあんに戻ります」と現役引退を表明した。

引用:Wikipedia

シリモンコン戦は涙無くして見れない試合です!ぜひ皆さん見てみてください!

次回はその後の辰吉丈一郎について書きたいと思います。